正義は勝つ”Justice” for all!

【弁護士が観た名作ドラマ『正義は勝つ』】「勝つ者が正義」の先にある光――埋もれた傑作から学ぶ法律家の執念

今回は、知る人ぞ知る日本の法廷ドラマの隠れた名作をご紹介します。1995年にフジテレビ系で放送された、織田裕二さん主演の伝説的な名作リーガルドラマ『正義は勝つ “Justice” for all!』です。

本作は、デビュー以来民事裁判で負けなしの連勝記録を誇る新進気鋭の天才弁護士・高岡淳平(織田裕二さん)が、圧倒的なカリスマ性と手段を選ばない冷徹な戦術でどんな難事件もゲームのようにひっくり返していく痛快なヒューマンドラマです。脚本は後に『相棒』シリーズを手掛ける戸田山雅司さん、演出は映画『ホワイトアウト』の若松節朗監督らが務め、鶴田真由さん、井上順さん、室井滋さん、段田安則さん、そして特別出演の古尾谷雅人さんら豪華キャストが脇を固めた異色の作品でした。

実はこのドラマ、放映後に再放送やDVD化が長らくされなかったという特殊な事情があり、2008年に待望のDVD化を果たすも廃盤(中古市場でのみ入手可能)となり、現在はフジテレビ公式の配信サービス「FOD」(AmazonプライムFODチャンネルはこちら)、AppleTVで全話配信されているという、まさに「見たくても見られなかったし、今もどこでも見れるとはいえない隠れた名作」です。

物語は1話完結型でテンポよく事件を解決しながらも、背後では主人公の父(津嘉山正種さん)を自殺に追い込んだ巨大な闇(巨悪)を窺わせる波が徐々に勢いを増しながら打ち寄せ、後半に向けて大きなうねりとなっていく極上のサスペンス仕立てとなっています。実際の日本の裁判実務とは異なるドラマ的演出があり(その点で「それでもボクはやってない」のようなリアリティはありませんが)ますが、リーガルエンターテインメントとして今なお色褪せない熱量を持った傑作です。

このドラマの放映当時は、私はまだ司法試験の受験生で、毎回ドラマを観ながら織田さん演じる主人公、高岡淳平カッコいい!とシビれていたものです。

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見どころ:「勝つことが正義」の先にある、本当のリーガルマインド

ドラマの前半、高岡淳平はとにかく「勝率」と「完璧な論理」を追い求めます。周囲からは冷徹な野心家に見えますが、その傲慢さの裏には依頼人の人生を守るという凄まじいプロ意識と責任感が隠されています。

実は、これは現代の法律実務でも全く同じです。 特に、当事務所が注力している医療事故や介護事故、あるいは学校トラブルや離婚といったお悩みの深い分野では、弁護士の組み立てる主張や構成、証拠集めの執念などが、依頼者の方のこれからの人生再建や納得のいく結果を180度左右します。

主人公は様々な事件と向き合い、やがてかつて弁護士だった父を死に追いやった巨大組織との戦いに身を投じる中で、「ただ勝つだけでなく、その先にある真実や、苦しんでいる依頼人の心を守ることこそが本当の正義ではないか」と気づき、人間として、法律家として大きく成長していきます。 法律という冷たい武器を使いながらも、その根底には「人の人生を救いたい」という熱い血が通っていなければならない。このドラマは、法律家としての初心を激しく揺さぶってくれる名作なのです。

弁護士の目線:ドラマのような劇的な逆転劇の裏側にあるもの

映画やドラマで描かれるような華々しい展開は実際の法廷ではなかなかありませんが、「地道な水面下の準備が、土壇場でひっくり返るほどの決定打を生む」というのは、現実の法律実務でもよくあることです。

例えば、相手側がどれだけ都合の良いストーリー(主観の檻)を並べ立てて言い逃れをしようとしても、私たちが依頼者の方と一緒に時系列を細かく整理し、粘り強く客観的な証拠を分析していくことで、言い逃れのできない「決定的な矛盾(綻び)」を突きつけることができます。

放っておいても正義は正義だから勝つというわけにはいきません。このドラマで描かれるように、紛争当事者はそれぞれに自分なりの正義を持っており、それぞれの正義同士がぶつかり合うのが裁判という場です。本来勝つべき正義が勝つためには、徹底的に正義が正義である所以が理解できる主張や法的構成を構築し、それを基礎付けるに十分な証拠をしっかり積み上げる。これこそが、私たち弁護士が日々の実務で実践していることです。

まとめ:あの熱いリーガルドラマを、もう一度

正義は勝つ』は、今観ても色褪せない熱量を持った、日本の法廷ドラマの記憶に残る名作です。もし「放映当時にリアルタイムで録画して観ていた!」という方がいらっしゃれば、ぜひ当時の熱い気持ちを思い出してみてください。そして未見の方は、ぜひFODなどでその緻密なうねりを体感してみてください。

[当事務所について] たいよう法律事務所(名古屋市東区代官町)では、医療・介護事故、学校トラブル、離婚問題など、周囲に相談しにくいヘビーなお悩みについて、じっくりお話を伺います。 あなたの抱える理不尽を解決へ導くため、持てるすべての知識と執念で全力でサポートいたします。どうぞ安心してお気軽にご連絡ください。

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