The bookful blockhead, ignorantly read, With loads of learned lumber in his head.
考えもなしに本ばかり読んでいる愚か者、やっこさんの頭の中は教養というがらくたでいっぱいで身動きが取れぬ。

Alexander Pope
アレキサンダー・ポープ(1688年5月21日 – 1744年5月30日 イギリスの詩人。父はカトリック教徒のリネン商。生来虚弱で学校教育を受けず、独学で古典に親しみ、幼少の頃から詩作を試みた。16歳のときに書いた『田園詩(牧歌)』(Pastorals, 1709年)は5年後に出版され好評を博し、続いて『ウィンザーの森』、1711年には『批評論』を発表した。『批評論』(An essay on criticism, 1711年)は簡潔な格言風の韻文で書かれた詩論で、当時の上流階級には好評を博した。)
As the biggest library if it is in disorder is not as useful as a small but well-arranged one, so you may accumulate a vast amount of knowledge but it will be of far less value than a much smaller amount if you have not thought it over for yourself.
もし蔵書の整理が無秩序なら、いかに最大の図書館でも、小さくてもよく整理された図書館ほどには役に立たないのと同じように、私たちも広範な知識を蓄えることができたとしても、自分の頭でその知識をもとに考え抜くことをしなければ、その価値は、はるかに少ない分量の知識にも及ばない。

Arthur Schopenhauer
アルトゥル・ショーペンハウアー(1788年2月22日 – 1860年9月21日 ドイツの哲学者。主著は『意志と表象としての世界』(Die Welt als Wille und Vorstellung 1819年)
Order and simplification are the first steps toward the mastery of a subject.
ある課題を習得するための第一歩は、複雑なものを整理して秩序立てて単純化することである。

Thomas Mann
トーマス・マン
When a man’s knowledge is not in order, the more of it he has the greater will be his confusion.
人の知識が整理されていない場合、知識が増えれば増えるほど、その人の錯乱の度合いは深刻なものになる。

Herbert Spencer
ハーバート・スペンサー(1820年4月27日 – 1903年12月8日 イギリスの哲学者、社会学者、倫理学者。チャールズ・ダーウィンの『種の起源』を読み、そこで表現されている自然選択説を適者生存(survival of the fittest)と言い換えた(『生物学の原理』(1864))ことで知られる。スペンサーは適者生存を生物の進化に限らず、社会学や倫理学にも応用して議論を展開した。スペンサーの著作は多岐にわたり、倫理学、宗教学、人類学、経済学、政治理論、哲学、文学、天文学、生物学、社会学、心理学など幅広い分野に貢献する博識者として知られている。)
あなたが車を一台持っていて、一生その車にしか乗れないとしよう。当然あなたはその車を大切に扱うだろう。必要以上にオイルを交換したり、慎重な運転を心がけたりするはずだ。
ここで考えて欲しいのは、あなたが一生に一つの心と一つの体しか持てないということだ。つねに心身を鍛練しなさい。決して心身の手入れを怠らないようにしなさい。じっくり時間をかければ、あなたは自らの心を強化することができる。人間の主要資産が自分自身だとすれば、必要なのは心身の維持と強化だ。

Warren Buffett
ウォーレン・バフェット
自分自身の全存在でもって、つまり霊・魂・体でもって何か特定のことを望む(意思する)人は、魔法を使えます。━━そして、それはファンタージエンの中でだけではありません。

Michael Ende
ミヒャエル・エンデ(「Das grose Michael Ende Lesebuch」より)


自分という最大の資産を磨き続ける:第7の習慣「刃を研ぐ」
私たちは日々、仕事や家庭、あるいは直面している法的トラブルの解決に追われ、心身ともに疲れ果ててしまうことがあります。そんな時、多くの人は「忙しくて休んでいる暇などない」と考えがちですが、実はその考え方こそが、解決を遠ざけている原因かもしれません。
コヴィー博士は、この習慣を説明するために、ある印象的な寓話を紹介してくれています。
1.「忙しくて刃を研ぐ時間がない」木こりの悲劇
森の中で、必死になって木を切り倒そうとしている男がいました。男はすでに5時間も作業を続けており、くたくたに疲れています。 見かねた通行人が「少し休んで、ノコギリの刃を研いだらどうですか? そうすればもっとはかどりますよ」と助言します。すると男は吐き捨てるように言いました。 「切るのに忙しくて、刃を研ぐ時間なんかあるもんか!」
これは笑い話のように聞こえますが、私たちの日常でも同じことが起きていないでしょうか。成果(黄金の卵)を出すことに必死になるあまり、成果を生み出す道具である「自分自身(ガチョウ)」をメンテナンスすることを忘れてはいないでしょうか。
第7の習慣「刃を研ぐ」とは、自分自身の価値を維持し、高めていくために、再新再生の時間を確保することを指します。これは、緊急ではないが極めて重要な「第Ⅱ領域」の活動であり、誰かに代わりにやってもらうことはできない、自分自身のための主体的な投資なのです。
2.四つの側面をバランスよく磨く
自分という道具を研ぐためには、人間を構成する「肉体」「精神」「知性」「社会・情緒」という四つの側面すべてを、バランスよく再新再生させる必要があります。どれか一つでも疎かにすれば、他の側面にも悪影響が及び、全体の効果性が落ちてしまいます。
① 肉体的側面:健康という土台を維持する
肉体の刃を研ぐとは、自分の身体に気を配り、大切にすることです。
- 適切な食事と休養: 身体に良いものを食べ、十分なリラックス時間をとります。
- 定期的な運動: 持久力(有酸素運動)、柔軟性(ストレッチ)、筋力をバランスよく鍛えます。
運動は「時間がない」からできないのではなく、「万全の体調で過ごすために、時間を惜しんではならない」活動です。定期的な運動は、身体の機能を向上させるだけでなく、自分の価値観に基づいて行動を選択するという「第1の習慣:主体性」の筋肉も鍛えてくれます。
② 精神的側面:自分の中心と結びつく
精神の刃を研ぐことは、人生に対するリーダーシップを発揮し、自分の核となる価値観を再確認するプロセスです。これは「第2の習慣:終わりを思い描くことから始める」と深く関わっています。
- 祈り、瞑想、読書: 偉大な文学や音楽、あるいは自然との対話を通じて、自分を鼓舞し、内面を穏やかに整えます。
- ミッション・ステートメントの見直し: 自分の人生の目的を再確認し、正しい原則に基づいた生活を送る決意を新たにします。
「人生の最大の闘いは、自らの魂の静けさの中で行われる」と言われます。内面の葛藤を解決し、平穏な心を得ることで、初めて周囲のプレッシャーに動じない強さが生まれるのです。
③ 知性的側面:学び続け、視野を広げる
学校を卒業したからといって、知性を磨く努力をやめてはいけません。
- 良質な読書: 優れた古典や自叙伝を読み、古今東西の偉大な知性に触れることで、自分のパラダイムを広げます。
- 文章を書く: 日記や手紙を書くことは、考えを明確にし、論理的な思考能力を高めるために非常に効果的です。
- 計画と企画: プロセスを始めから終わりまで思い描き、知力を働かせることも知性の再新再生になります。
読書には、実用書や思想書等のスキルやマインドを磨くツールという面もありますが、物語によって自分の人生以外の別人の人生を体験するツールという面もあります。
小説を読むことで、私たちは自分とは異世界にいる主人公になってその人の人生を生きることができます。冒険譚やホラー小説などでは、主人公はたいていたいへんな目に遭って精一杯生きているので、日常の合間に小説を読むことで私たちは異世界に入り込んで、別人として生きる経験をして、現実に舞い戻ることができます。この読書経験には、癒し効果があります。そして、この異世界に行く体験を提供するツールとしては、小説に限らず、漫画、アニメ、ラジオドラマ、映画、テレビドラマシリーズといった多様な媒体があります。映像や音響を自分の心で生成する点で、小説が最も没入効果の高い媒体なのは事実ですが、ほかの媒体も良質なものは小説に劣らず私たちを異世界に連れて行ってくれます。
昔から、学生に「文学を読め」と勧めていたのは、その小説の主人公の生き方や心の動きを通じて、「人間像」を広げ、「人間観」を深め、真の「教養」を身につけさせるためだったのですね。
・・・
「活字離れ」が進んだ現代においては、「優れた映画」を観ることが「人間像」を広げ、「人間観」を深めるための良い方法であり、真の「教養」を身につけさせるための優れた方法になっていきますね。しかも、「映画」には、「文学」に比べて優れた点があります。「文学」というものが、基本的に「文字」だけを使った「物語」の伝達であるのに対して、「映画」は、「映像」や「音声」や「音響」などの「マルチメディア」を使った伝達であるため、その「物語」を高度なレベルで「擬似体験」できるのです。

田坂広志(「人は、誰もが『多重人格』」211ページ〜213ページ)
A reader lives a thousand lives before he dies.
読書家は死ぬ前に千人分の人生を生きる。
The man who never reads lives only one.
まったく本を読まない人はたったひとつの人生しか生きていない。

George R.R. Martin
ジョージ・R.R.マーティン
④ 社会・情緒的側面:誠実な人間関係を育む
この側面は、第4、第5、第6の習慣と密接に関係しており、日々の人間関係の中で磨かれます。
- 共感による理解: 相手のパラダイムを深く理解し、信頼口座への預け入れを行います。
- 創造的協力: 違いを尊重し、共に「第3の案」を見つけ出す体験を重ねます。
- 奉仕: 人の役に立ち、他者の幸福のために貢献し、ときにシナジーを生み出すことは、心の内面に深い安定と平和をもたらします。
心の平和は、自分の生き方が正しい原則や価値観と一致しているときに得られるものです。他者に誠実に接し、その人の可能性を信じる「脚本づけ」を行うことで、自分自身も豊かになっていくのです。
3.再新再生がもたらす相乗効果(シナジー)
この四つの側面の再新再生は、互いに強く影響し合っています。 例えば、肉体を鍛えて体力がつけば、精神的にも前向きになり、知的な活動に集中する力も増します。また、内面が安定することで、人間関係における「社会・情緒的」な対応もより円滑になります。
毎日少なくとも一時間、自分を磨くために投資することを、コヴィー博士は「毎日の私的成功」と呼んでいます。この一時間の投資が、残りの23時間の質を劇的に向上させ、あらゆる困難に立ち向かう力を与えてくれるのです。
4.上向きの螺旋を登り続ける
成長とは、一度きりの出来事ではなく、継続的なプロセスです。 人間だけに授けられた「良心」を研ぎ澄まし、正しい原則に自分の生き方を近づけていくことで、私たちは螺旋階段を上るように自分自身を高めていくことができます。
そのためには、「学び、決意し、実行すること」。このサイクルを繰り返す以外に、成長への近道はありません。
結びに:たいよう法律事務所とともに7つの習慣を人生に取り入れませんか
各習慣ごとにパートを分けて『7つの習慣』をご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
法律トラブルの渦中にいるときは、どうしても「目の前の木を切り倒すこと(解決すること)」だけに意識が向き、自分の刃がボロボロになっていることに気づかないものです。しかし、自分自身という道具が錆びついたままでは、望む結果を得ることはできません。
たいよう法律事務所は、法律のプロフェッショナルとして皆さまの権利を守るだけでなく、皆さまが自らの「刃を研ぐ」時間を持ち、本来の力を発揮して人生を切り拓いていけるよう伴走いたします。
法的トラブルを解決することは、人生という長い旅路における一つの通過点にすぎません。大切なのは、その経験を通じて「原則」を学び、より強く、より賢く、より優しく、より温かい自分へと成長していくことです。















