Knowing what’s right doesn’t mean much unless you do what’s right.
君が正しいことを実行しないかぎり、何が正しいか知っていることは、ほとんど意味を持たない。

Theodore Roosevelt
セオドア・ルーズベルト(1858年10月27日 – 1919年1月6日 アメリカ合衆国の政治家。第26代アメリカ大統領(在任:1901年 – 1909年)。愛称のテディ(Teddy)やイニシャルのT.R.として知られており、ニミッツ級の4番艦セオドア・ルーズベルトの艦名の由来となった人物。精力的な個性、成し遂げた業績と合衆国の利益、国の発展期に示したリーダーシップと、「カウボーイ」的な男性らしさでよく知られる。共和党のリーダー、および短命に終わった進歩党の創設者であった。大統領就任までに市、州、連邦政府での要職に在籍した。また政治家としての業績とほぼ同等に、軍人、作家、ハンター、探検家、自然主義者としての名声も併せ持つ。)
私はこの文献調査を通して、マネジメントとリーダーシップの両方が重要であることを改めて認識させられた。車の両輪と同じで、どちらか一つでは用をなさないのである。
しかし私も、リーダーシップばかりを強調し、マネジメントの大切さを軽視するという落とし穴にはまっていた時期があった。なぜやすやすとこの落とし穴にはまったかといえば、家庭も含めてほとんどの組織にマネジメント過剰でリーダーシップ不足の状態が顕著に見えたからである。このギャップをなんとかしたいと思うあまり、リーダーシップの原則を重点的に取り上げていた。
しかし今回さまざまな文献に目を通して、マネジメントが果たす役割も不可欠であることを強く再認識したのである。 私は、モノを「導く」することはできないのだという事実を痛いほど学んだ。それというのも、私の短所を補ってくれる長所を持つ社員のチームと息子のスティーブン・M・R・コヴィーに会社のマネジメントを任せるようになってから、収益が伸び始めたからだ。在庫やキャッシュフロー、コストを「リード」することはできない。それらはマネジメントしなくてはならないのだ。なぜだろうか? モノには選択する自由と能力はないからである。選択する自由と能力を持っているのは人間だけだ。
だから人間は「リード」(エンパワー)できる。それに対してモノはマネジメントし、コントロールする対象なのである。

Stephen R. Covey
スティーブン・R.コヴィー(「第8の習慣」第六章、マネジメントとリーダーシップ 173ページ)
All life is an experiment.
すべての人生は実験です。
The more experiments you make the better.
あなたが実験をすればするほど、あなたの人生はより良いものになります。

Ralph Waldo Emerson
ラルフ・ウォルドー・エマソン
Time management is an oxymoron.
「時間管理」というのは矛盾した言葉です。
Time is beyond our control, and the clock keeps ticking regardless of how we lead our lives.
時間は私たちのコントロールが及ばないものであり、私たちがどのような生き方をしようとも、時計の針は進み続けるからです。
Priority management is the answer to maximizing the time we have.
「優先順位の管理」こそが、限られた時間を最大限に活かすための答えなのです。

John C. Maxwell
ジョン・カルヴァン・マクスウェル(アメリカ合衆国の著作家、講演者、牧師であり、おもにリーダーシップに焦点を当てた多数の著作を発表している。代表的著書には、『統率者の哲学 リーダーシップ21の法則 (The 21 Irrefutable Laws of Leadership)』、『リーダーシップ人間力の鉄則:部下の心に火をつける21の資質 (The 21 Indispensable Qualities of a Leader)』がある)

ビジョンを現実へと変える力:第3の習慣「最優先事項を優先する」
第3の習慣は、人間だけに授けられた「意志」の力を活用し、自分が決めた価値観に基づいて、瞬間瞬間の行動を選択していく習慣です。
1.「リーダーシップ」と「マネジメント」の違いを再確認する
第2の習慣で区別を確認しましたが、おさらいとして、混同されがちな二つの概念を整理しておきましょう。
- リーダーシップ(第2の習慣): 「正しいことを行う」ための能力。どの壁に梯子(はしご)を掛けるべきかを決める、右脳的な芸術であり、哲学です。
- マネジメント(第3の習慣): 「物事を正しく行う」ための能力。壁に掛けた梯子を効率よく登るための、左脳的な分析・管理能力です。
どんなに効率よく梯子を登っても、それが間違った壁に掛かっていれば意味がありません。しかし、首尾よく正しい方向(ジャングル)にいることができたとしても、効率よく梯子を登らないことには目的の達成はままなりません。この場面では、マネジメント能力の差が、現実の成果の質を決定づけるのです。
2.時間管理のマトリックス:あなたの時間はどこに消えているか?
第3の習慣を理解する上で最も重要なのが、「緊急度」と「重要度」という二つの軸で活動を分ける考え方です。私たちはすべての時間を、以下の四つの領域のどれかに使っています。

第Ⅰ領域:緊急かつ重要(「危機・問題」の領域)
締め切り間近の仕事、クレーム対応、切迫した問題などです。ここにばかり時間を取られていると、常に危機に追いかけられ、疲れ果ててしまいます。
第Ⅱ領域:緊急ではないが重要(「効果性」の領域)
人間関係づくり、準備や計画、予防メンテナンス、自己啓発、ミッション・ステートメントの作成などです。こここそが、効果的な人生の鍵を握る領域です。
第Ⅲ領域:緊急だが重要ではない(「見せかけ」の領域)
多くの電話、無意味な会議、突然の来客などです。これらは「他者の期待」による緊急事態であり、自分自身の目標には貢献しません。
第Ⅳ領域:緊急でも重要でもない(「無駄」の領域)
暇つぶし、だらだらとしたスマホ操作、単なる遊びなどです。第Ⅰ領域で疲れ果てた人が、逃避のためにここへ逃げ込むことがよくあります。
3.「第Ⅱ領域」こそが成功への黄金律
効果的な人々は、第Ⅲ領域と第Ⅳ領域の活動を避け、第Ⅰ領域の危機を減らすために、第Ⅱ領域の活動に多くの時間を割きます。
「現在はしていないが、もし日頃から行っていれば、あなたの私生活や仕事に大きなプラスの影響を与えること」を想像してみてください。それはおそらく、運動、読書、あるいは大切な人との対話といった「第Ⅱ領域」の活動のはずです。
第Ⅱ領域の活動は、緊急ではないため、自分から「主体的に」取り組まなければ、あっという間に他の領域に飲み込まれてしまいます。しかし、ここへの投資を増やすことで、将来起こるはずだった「第Ⅰ領域(危機)」を未然に防ぐことができるようになるのです。たいよう法律事務所の個人顧問契約は、平時から第Ⅱ領域にアプローチすることによって、未然に人生の転機等のトラブルを芽の段階で摘み、より小さなレベルに収まるよう転轍し、突如降りかかってくる事故被害等の緊急事態(第Ⅰ領域)には、迅速に対処できる体制を整えておくというセキュリティ・バックアップシステムです。
4.大きな「イエス」のために「ノー」と言う
第Ⅱ領域の時間を作るためには、第Ⅲ領域や第Ⅳ領域の用事に「ノー」と言わなければなりません。
目の前の誘惑や他人からの依頼に、勇気を持って、にこやかに「ノー」と言うためには、あなたの中に、それを上回る「燃えるようなイエス(自分にとって最も大切なこと)」がなければなりません。
「最良」の敵は、しばしば「良い」ことです。緊急で、一見「良さそう」な活動に振り回されるのではなく、自分のミッションに照らして「最良」のことに集中する意志が必要です。この判断に際しては、たびたび出てくる人間馬車説の馬車の奥の主人が目を覚ますことがきわめて重要です(第2の習慣、第8の習慣)。
5.一週間単位で計画を立てる
第3の習慣を実践する具体的な方法は、一日単位ではなく、「一週間単位」で計画を立てることです。
一日単位の計画では、どうしても目の前の緊急事態(第Ⅰ領域)の処理に終始してしまいがちです。一週間というスパンで見渡すことで、自分の「役割(夫として、上司として、親として、友人として等)」のバランスを保ちながら、第Ⅱ領域の活動をスケジュールに組み込むことができます。
- 役割を明確にする: 今週、自分が果たすべき役割を書き出します。
- 目標を設定する: それぞれの役割ごとに、今週達成したい重要な成果を1〜2個決めます。
- スケジューリング: その目標を達成するための時間を、先にカレンダーに確保します。これが「優先すべきことをスケジュールにする」という考え方です。
6.「全面的なデリゲーション」で成果を倍増させる
自分一人の時間には限界があります。より大きな成果を出すためには、他者に仕事を任せる「デリゲーション」が欠かせません。デリゲーションには二つの種類があります。
- 使い走りのデリゲーション: 「ああしろ、こうしろ」とやり方を細かく指示し、監視する方法です。これでは任せる側の負担は減りません。
- 全面的なデリゲーション: 手段ではなく「結果」を重視し、相手に責任と自由を与える方法です。
全面的なデリゲーションを成功させるには、以下の5つを明確にする必要があります。
- 望む成果: 何を達成すべきか、期限と共に明確にする。
- ガイドライン: 守るべき最低限のルールや落とし穴を伝える。
- リソース: 使える人員や資金、情報を明確にする。
- アカウンタビリティ(報告): 評価の基準と、報告の時期を決める。
- 評価の結果: 達成した(あるいはしなかった)場合にどうなるかを伝える。
これは、相手を「信頼」して任せるということです。最初は時間がかかりますが、この投資こそが、長期的には何倍もの成果(黄金の卵)を生み出す力となります。
結びに:誠実さとは、自分との約束を守ること
第3の習慣の根底にあるのは「誠実さ」です。誠実さとは、他人に嘘をつかないことだけでなく、「自分自身にした約束を守る」ことです。
自分が決めた「最優先事項」を、日々の誘惑に負けずに実行する。たとえやりたくないと感じる時でも、自分の目的意識に従って行動する。この積み重ねが、自分への信頼、つまり自尊心を育んでいきます。
上記のように、たいよう法律事務所は、依頼者の皆様の問題を解決する際、この「第Ⅱ領域」の視点を大切にしています。起きてしまった紛争(第Ⅰ領域)を解決するのはもちろんですが、将来のトラブルを未然に防ぐための予防法務や人間関係の再構築といった「第Ⅱ領域」のご提案こそが、皆様の人生に真の効果性をもたらすと信じているからです。
















